古本の匂い

週刊新潮は木曜日の発売。「新々句歌歳時記」というコーナーがあって俳句は嵐山光三郎が担当している。今週は所属する俳句結社『南風』選者の津川絵理子さんの句が紹介されている。

 

古本は男の匂ひ秋深し

 

古本には独特の匂いがあるが、言われてみれば、女の匂いではないな。年月が経過し、時間が付着しているのである。新刊本とは違う風情が、古本マニアの心を揺さぶるのですな。「秋深し」の季語に古本がよく反響している。わが書棚にも、どう考えても残り時間全部使おうが読み切れない本が増え古本となっていくばかり。