文字を書く

ふらんす堂通信」175号が届く。連載の「競詠七句」では池田澄子、大木あまり、小澤實が俳句を発表していているが、自筆原稿を見ることができる。各人各様だが美しい文字が書かれている。私が投句葉書に書く文字と比べると、いや比べるのもおこがましいが、天地の差がある。文字を本当に書かなくなった。文書作成はパソコンにおまかせ、年賀状も手書きはしない。使わないものは、どんどん劣化していく。自分の文字は下手すぎて、ガッカリするしかない。今の子供達はさらに文字を書く機会が少なくなっている。美しい文字を書く人は貴重になっていくだろう。すでに絶滅危惧種となっているかもしれない。

 

立春や揮毫されたる文字太し