節分会

三日は一人吟行と洒落こみ、どこか行ったことのない場所へ出かけようと思いたつ。選んだのは、名古屋市南区にある笠寺観音名鉄本笠寺で降りると、すごい人波。その日は、笠寺観音の節分会と知る。警察が出て人の誘導をしており、立錐の余地なしというほど参拝者で参道は埋め尽くされ、ゆっくり移動して参拝。参道には恵方巻やら、海産物やらの屋台も並び、お祭りを楽しんできました。

 

わがこゑののこれる耳や福は内

 

飯田蛇笏の句。

 

君たちはどう生きるか

日本経済新聞にマガジンハウスの『君たちはどう生きるか』が大きく広告されている。新装版40万部、漫画170万部で合計210万部とある。80年前の本が突如売れているのは何なのだろう。吉野源三郎のこの本は岩波文庫にも入り名著ではあろうが、突然のブームは何なのか。宮崎駿が映画化するからなのか。現代にこうした内容の本が見当たらないからだろうか。漫画は野暮ったい感じだし、何を読者は求めてのブームなのか、よくわからない。ベストセラーはそういうものだといえば、そうなのだが。

 

人間は生きよと銀河流れをり

 

上野泰の句。

 

 

 

藤井聡太、五段へ

将棋の藤井聡太四段が昇段、初の中学生五段となる。ヒフミンが高校生で五段になった記録を塗り替えた。将棋は本当に能力勝負、他の事は関係ない、だから気持ちがよい。底知れぬ力を見せる藤井少年は、我々にどこまで見知らぬ世界を見せてくれるのか。目が離せない。 

関係ないが、加藤一二三は1月1日生まれと新聞記事で知る。生まれた時から目出度い人であったか。


風光りすなはちもののみな光る

鷹羽狩行の句。

春隣

なんと一夜明ければ、1月は終りもう2月ではないか。光陰矢の如し、時間は万人に平等なはずだが、加速のアクセルを誰かに踏まれているような気がする。

「春隣」は、春がすぐそこまで来ているように感じること。春への期待感、待ちわびている気持ちの表われた季語。

 

叱られて目をつぶる猫春隣

 

久保田万太郎の句。

『医者が教える食事術』

『医者が教える食事術 最強の教科書』(牧田善二著、ダイヤモンド社)が売れているのか、店頭に山積み。

「20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68」と副タイトルにある。中身は至極まっとうな内容で、知っていることも多いが、知っているからと言って実践できているわけではないので、反省ばかりである。目からうろこだったのは、52の「コラーゲンは食べても効かない」でいくら食べても体内でコラーゲンにはならないとの内容。口から入ったコラーゲンは、消化されてすべてアミノ酸に分解されるのである。「コラーゲンたっぷり、お肌ツルツル」なんてえのは嘘です。ま、関係ないけどね。

 

煮凝を崩し一人といふ時間

 

増成栗人の句。

 

高血圧

血圧が最近上昇傾向150台。特に下の値が高い。
朝高く夜に向かって下がっていくが、要注意。
「肥満」「睡眠不足」「ストレス」が血圧を上げるとはわかっているが、そんなに簡単には解消できないのが世の常。何で体重減らないのだろう、やっばり食べるからか。アホみたいなことで悩む今日この頃。


着ぶくれて高血圧の五十代


五十代もあと数ヵ月。

汁なし担々麵

TV番組「秘密の県民ショー」で広島のソウルフードとして汁なし担々麵が特集されていた。いかにも旨そうなので、食べログで近くの店を検索し食べに行ってきました。

行った店は多治見市住吉町の『虎玄』。11時30分開店だが、オープンと同時にほぼ満席状態の繁盛店。汁なし坦々麺950円とライス、餃子を注文。人生で初めて食べる汁なし坦々麺でしたが、これが旨い。山椒があとをひきやみつきになるのもうなずける。残り汁にご飯をかきまぜて食べましたが、これもまた美味。接客も行き届いて堪能した昼飯でした。

 

底冷えの口痺れたる担々麵