虚子探訪(69) 灯取虫

【虚子探訪(69)】

 

「灯取虫燭を離れて主客あり」

 

「灯取虫」の題詠。灯りに集まってきた蛾が燭台から離れると、本日のメインゲストがやってきた。

 

「灯ともせば早そことべり灯取虫」

 

大正2年7月。奉天の佐藤肋骨、京城の吉野左衛門、千葉の渡部非砂、東京の仙田木同の諸君、鎌倉に来遊せし時、小町園にて。暗くなったので部屋の灯をともしたら、早速に灯取虫が飛んできたよ、ということ。灯取虫は虚子の好んだ題材で、しばしば取り上げられている。

 

 

阿智村の「花桃祭り」を観にいく。

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