2015-05-04 虚子探訪(69) 灯取虫 【虚子探訪(69)】 「灯取虫燭を離れて主客あり」 「灯取虫」の題詠。灯りに集まってきた蛾が燭台から離れると、本日のメインゲストがやってきた。 「灯ともせば早そことべり灯取虫」 大正2年7月。奉天の佐藤肋骨、京城の吉野左衛門、千葉の渡部非砂、東京の仙田木同の諸君、鎌倉に来遊せし時、小町園にて。暗くなったので部屋の灯をともしたら、早速に灯取虫が飛んできたよ、ということ。灯取虫は虚子の好んだ題材で、しばしば取り上げられている。 阿智村の「花桃祭り」を観にいく。