句集『稲津』(86)虫の闇
【句集『稲津』(86)】
コンビニの裏に広がる虫の闇
地元のコンビニは畑をつぶしてその上に立てられている。周りには建物もなく田畑があるばかり。秋の夜には果てることの無い虫の鳴き声と暗闇に取り囲まれる。
蓑虫の頑なにして家を守る
「守る」は「もる」と読む。普通に読めば「まもる」で字余り。「にして」も並列に言葉が並ばず、冷静に読み直すと変。一家の長の気分を詠んだ。
【句集『稲津』(86)】
コンビニの裏に広がる虫の闇
地元のコンビニは畑をつぶしてその上に立てられている。周りには建物もなく田畑があるばかり。秋の夜には果てることの無い虫の鳴き声と暗闇に取り囲まれる。
蓑虫の頑なにして家を守る
「守る」は「もる」と読む。普通に読めば「まもる」で字余り。「にして」も並列に言葉が並ばず、冷静に読み直すと変。一家の長の気分を詠んだ。