『永田耕衣の百句』

アマゾンから『永田耕衣の百句』(ふらんす堂)が届く。永田耕衣という俳人を知ったのは、城山三郎の小説『部長の大晩年』を読んでだった。永田耕衣の俳句も、私には分からない句が多いが、晩年を好きな俳句に没頭して生涯を全うした耕衣は不可思議な魅力を放っている。それゆえ耕衣が主宰した『琴座』に人が集まったのだろう。
この間手に入れた『天狼』にも、永田耕衣の名は大きく出ていて、当時から個性的だったことがうかがわれる。


枯草の大孤独居士ここに居る


耕衣絶筆の句。この句を残して97歳で逝去した。