句集『稲津』(20)みずすまし

【句集『稲津』(20)】

果てもなき空一面をみずすまし


水田に青空が映っている。その上をみずすましがスイスイと泳いでいく。まるで空を飛んでいるかのように。『俳句』2014年11月号に選者出口善子で佳作入選。


ほやらあの故郷なまり葱坊主


地元の瑞浪市でJRさわやかウォーキングが開催され、歩いている途中におばさん達の畑の談笑が聞こえて来た。『ほやらあ』は「そうでしょう」と同意を求める岐阜県東部の方言。