句集『稲津』(25)夏蜜柑

【句集『稲津』(25)】

夏祭白黒茶色丸坊主


お祭りの賑わいを、頭髪の色で表現しようとした。白髪の老人、黒髪の人、茶色に髪を染めている人、スキンヘッドの人。祭りに集う老若男女の様子を、全部漢字の俳句で作ってみた。


夏蜜柑一房ごとの酸味かな


夏ミカンの大きくてごっつい姿が夏らしい。食べれば酸っぱい。文字に書いているだけでも、口の中に唾液があふれてくる。
一房食べる度に、しっかりその味を酸味とともに味わえる。