句集『稲津』(58)夜の底
【句集『稲津』(58)】
夜の底へ線香花火が落ちる
六八三の変速的な切れ方の俳句。線香花火の火の玉が落ちそうで落ちない感じを1音引っ張ることにより表現。最後は落ちると言い切り、夜の底の深さを示唆した。
小さきは小さきなりに青蛙
実家の石垣に貼り付くように止まっていた青蛙を詠んだ。身体は他の蛙より小さいが、小さいというだけで蛙ということに変わりはない。蛙は何も言わず川に飛び込んだ。
【句集『稲津』(58)】
夜の底へ線香花火が落ちる
六八三の変速的な切れ方の俳句。線香花火の火の玉が落ちそうで落ちない感じを1音引っ張ることにより表現。最後は落ちると言い切り、夜の底の深さを示唆した。
小さきは小さきなりに青蛙
実家の石垣に貼り付くように止まっていた青蛙を詠んだ。身体は他の蛙より小さいが、小さいというだけで蛙ということに変わりはない。蛙は何も言わず川に飛び込んだ。