句集『稲津』(69)シクラメン

【句集『稲津』(69)】

「黄落」2016年の俳句に入ります。


初春や遠き光の届きたる


光の源は宇宙の遥か彼方の遠い場所。今年もまた新しい年が明けた。光の贈り物が地球に届いたからこそ。滞りなき天体の運行は恩寵という言葉が相応しい。


シクラメン窓際に光集めて


年末にシクラメンの鉢を買い求め、窓際に据えて眺め暮らすことが恒例となっている。シクラメンがあることで、光が集まってくる気がする。小椋佳の「シクラメンのかほり」か懐かしい。