句集『稲津』(131)蝶結び

【句集『稲津』(131)】

蝶結びしたる靴紐青き踏む


蝶結びにしたスニーカーで野遊び。気分は蝶のように軽やかで自由。さあ、どこまで行こう。またきた春を存分に楽しもう。何度も手を入れて直した句である。


春耕や光を土に混ぜ込みぬ


春は土を掘り起こし種を蒔く季節。掘り起こす土に、太陽の光が降り注ぐ。土に光を混ぜ込みながら、土をならしていく。人は耕すことを繰り返してきた。