句集『稲津』(71)水仙

【句集『稲津』(71)】

水温む鳥鳴く声に目覚めけり

暖かくなってきて、鳥が囀る声がやかましいほど。鳥の鳴き声で鳥の種類を言い当てることはできないが、それぞれ個性的に鳴く。囀は朝の目覚ましがわり。


水仙に頭をあてて犬通る


犬の散歩に行くと、水仙の花が咲いている。まっすぐに通り抜けようと、頭を水仙に押し当てて前進しようとする。村上鞆彦主宰に、よく見ていると褒めてもらった句。