俳句世語り

アマゾンで注文した小沢信男『俳句世語り』(岩波新書、2016年)が届く。みすず書房の「みすず」に連載されたもの。冒頭俳句ではじまり、俳句で締める世相を眺めた随筆である。練達の文章がすうーっと頭に入ってくる。まだ最初を少し読んだだけであるが、知っている句あり知らぬ句ありで、奥が深いね俳句は。辻征夫(つじゆきお)の俳句は初めてでしたが、これがなかなかいいんです。辻征夫は2001年に書肆山田から『貨物船句集』を出している。

 

満月や大人になってもついてくる

 

落葉降る天に木立はなけれども

 

辻征夫の句。