『戸板康二俳句集』

『ちょっといい話』とあわせて『戸板康二俳句集』も購入。戸板康二は生前3冊の句集を出している。初句集『花すこし』は古希を記念し、その4年後に第2句集『袖机』、第3句集『良夜』は77歳の時にいずれも三月書房から箱入りの瀟洒な小型本として世に出ている。『良夜』は、戸板康二の最後の著作となった。句集のタイトルから、晩年の充実感が伝わってくる。句集の後記には「俳句を知ってよかったという気がする。」と記されている。
戸板康二俳句集』は、3冊の句集の俳句をまとめ、戸板康二の死後に三月書房より限定800部で刊行された。


浴槽に大つごもりの肩沈め


戸板康二俳句集の最後の句。