ランチはチキン

ダイエットしなければならない。ランチは控えめにしたい。ということで、今日はセブンイレブンのナナチキ1個とコーヒー。このフライドチキンは、コンビニで名称が違う。セブンイレブンはナナチキ、ファミリーマートファミチキ、ローソンはLチキである。ファミチキが一番ジューシーだが、加工方法なのだろうが肉汁感が過剰と思うのは私だけか。

さてこのランチ、いつまで続けられるだろう。


まだ足が上がる黄色の蝶が来る


大木あまりの句。

句集『稲津』(73)若鮎

【句集『稲津』(73)】

春の海猫ゆつくりと降りてくる


転職のため会社を辞めた。伊良湖岬へ一人出かけて海を見ていた。猫が一匹山から降りて来て、同じように海を眺めて座った。語ることなき同志がそこにいた。


若鮎の水切り進む背鰭かな


岐阜県美濃市と関市を流れ長良川に合流する板取川。透明な川水が美しく鮎釣りの人も多い。鮎が列をなして泳いでいく、太陽の光が川面に反射してまぶしい。

体重が減らない

適正な体重がある。私の場合は70キロを切った数値となるが、若い頃の話。

適正体重  = (身長m)2 × 22(BMI指数が22で計算された、最も健康的と言われる体重)

代謝機能の低下と運動不足で、明らかに肥満。気持ちはダイエットなのだが、もう一つの心が裏切りリバウンド。そんな繰り返しで、身体は信楽焼のタヌキに近づいて行く。悔い改めねば、懺悔の日々が続く。


だるまさんがまたころんだ草青む

句集『稲津』(72)遺影

【句集『稲津』(72)】

同年伊藤清自死

これきりと花投げ入れて二月尽


地元の同年で集まり飲んだり旅行したりしていた。その仲間の一人が自死したとの連絡がメールで入る。何故、死を選んだのか。答えの無いまま棺に花を入れて別れを告げた。


遺影のみ笑ひ顔なり山椿


コンビニと介護事業を営なみ、快活な人間だった。苦労はあったろうが人に愚痴をこぼすことはなかった。人は他人をどこまで知り理解できるのだろう。遺影写真が笑っている。

『将棋の渡辺くん』

藤井聡太二冠の大活躍で、にわか将棋ファンになり将棋本を読むようになった。棋士という人達はものすごく個性的である。現役最強と言われる渡辺明名人は、奧さんが名人との生活をネタにマンガを書いていることを知る。それが『将棋の渡辺くん』(講談社)で、ぬいぐるみをこよなく愛する渡辺名人、棋士と生活者との落差が笑えてコミカル。1巻買ってあまりに面白いので、全5巻を大人買いしてしまいました。


太陽が出る苗札のうしろより


辻田克巳の句。

句集『稲津』(71)水仙

【句集『稲津』(71)】

水温む鳥鳴く声に目覚めけり

暖かくなってきて、鳥が囀る声がやかましいほど。鳥の鳴き声で鳥の種類を言い当てることはできないが、それぞれ個性的に鳴く。囀は朝の目覚ましがわり。


水仙に頭をあてて犬通る


犬の散歩に行くと、水仙の花が咲いている。まっすぐに通り抜けようと、頭を水仙に押し当てて前進しようとする。村上鞆彦主宰に、よく見ていると褒めてもらった句。

桜の森の満開の下

桜も満開の時期が過ぎようとしている。今年最後の花見に出かける。松本市弘法山古墳の桜は、古墳全体が花の山。満開の桜の木々の間を散策して、坂口安吾の『桜の森の満開の下』を思いだした。ある峠の山賊と、妖しく美しい残酷な女との幻想的で怪奇な短編小説。桜の花は人の心を妖しくさせる。


さきみちてさくらあおざめゐたるかな


野澤節子の句。

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