虚子探訪(38) 桜狩

【 虚子探訪(38)】

 

「草に置いて提灯ともす蛙かな」

 

明治39年4月2日。草の上に提灯を置き灯をつける。夜の闇に蛙の鳴く声が聞こえる。

 

「山人の垣根づたひや桜狩」

 

明治39年。山住まいの人々の家の垣根づたいに、桜の花を観て歩いた。