コールサック社

『新潮』を探し歩いたことは昨日書いたが、せっかくきたのだからと、俳句本コーナーも物色することになる。その結果、照井翠『竜宮』『泥天使』、黒田杏子『木の椅子』の句集を購入。出版社はいずれも、コールサック社。そういえば永瀬十悟の句集『フクシマ』『三日月湖』もこの出版社から出ていた。どんな出版社なのだろうとHPを覗いてみる。

(コールサック社HP抜粋)
コールサック社は、石炭屋の息子であった鈴木比佐雄が1987年12月に詩誌「COAL SACK」(石炭袋)を編集・発行する個人の出版社として発足しました。「石炭袋」という言葉は宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』に出てきますが、ブラックホール暗黒星雲のことです。賢治は異次元の入口というか「ほんたうのさいはひ」(本当の幸い)の入口だと考えて、みんなでその「石炭袋」をめざそうと志していたのです。この詩誌の当初のねらいは、そんな宮沢賢治のような詩的精神を持った志の高い詩人たちを発見し、そんな詩人たちの原石のような詩群を「石炭袋」という大きな袋に詰め込みたいと願ったことでした。

詩歌関係の本の出版で、生き残っていくのは大変なことだろうと推察する。頑張っていい本を出してください。


寒昴たれも誰かのただひとり


照井翠の句。