句集『稲津』(14)受験生

【句集『稲津』(14)】

どの枝も満員御礼梅の花


「満員御礼」は、本場所の大相撲興行において入場者が一定の人数に達した時に出す表示。転じて催事会場や、飲食店などで人が一杯の状態を満員御礼と言うようになった。満開の梅の花を、満員御礼と見立てて詠んだもの。


受験生兄に貰ひし守り札


「次女朝子、大学受験」の前書き。美術系が進学志望の次女の大学入試が始まり、長男の兄が妹に合格祈願の御守りを渡して応援していた。推薦、一次は不合格だったが、最後の二次で合格した。