句集『稲津』(17)桜エビ

【句集『稲津』(17)】

桜エビ太平洋をつれて来し


静岡県から送ってきた生の桜エビを見て詠んだ句。太平洋の波音、潮の香りが、海無し県に住む私の家にも、桜エビと一緒にやって来た。桜エビが美味であったことは、言うまでもない。


つくしんぼ本質なんて言われても


本質がどうのこうのと議論されても、その話についていけない人がいる。かみ合わない感じに、「つくしんぼ」の季語を置いてみた。『俳句』の星野高士選者で佳作入選。