句集『稲津』(63)秋刀魚

【句集『稲津』(63)】

少しだけでんでん虫の進みたる


かたつむりが移動している。人間から見るとその移動距離は、ほんのわずかなものかもしれないが、かたつむり自身にはすごい距離なのかもしれない。


一心に食べる人なり焼秋刀魚


秋の味覚の代表は秋刀魚。焼いた秋刀魚に醤油をたらし、大根おろしが添えてあれば言うことなし。一心不乱に食べることに没入。ご飯のおかわりが必要だな。