句集『稲津』(110)向日葵

【句集『稲津』(110)】

白鷺の羽をたたみし青田かな


田植えがすみ順調に苗が育つと、田んぼは一面の緑になる。空を飛んでいた白鷺も降り立ち、羽をたたんで一休み。吹く風が涼しく気持ちよい。


向日葵の種どつさりと貰ひたる


向日葵は夏を代表する花である。背丈も高いが、花も大きい。太陽に負けじと咲かせる鮮やかな黄色の花は堂々たるもの。花の種もまた大量である。