句集『稲津』(64)金木犀

【句集『稲津』(64)】

金木犀香りの下を研修生


京都で外部研修を受けたことがある。その時場所の移動があって、金木犀の垣根の下を歩いて行った。金木犀の香りがしたのを
思い出す。


荒き声あげる人あり冬隣


携帯電話で通話しながら、大きな声で怒っている人がいる。話の内容は分からないが、寒々した雰囲気が漂う。冬になろうとしている。