句集『稲津』(97)雛納め

【句集『稲津』(97)】

春の星三々五々と燈火消ゆ


春の夜、星は天に燦々と輝く。地上では夜が更けるに従って、ぽつりぽつりと窓の灯りが消え、人は眠りについていく。夜の静寂に世界は充たされるだろう。


雛納めジャズを流して日曜日


音楽をかけながら雛人形を片付ける。流れているのはジャズ。日本の伝統文化と外来文化が一緒になった日曜日の休日。のどかで豊かな一日。