句集『稲津』(121)木端微塵

【句集『稲津』(121)】

道淋し木端微塵に氷割る


冬の道を歩くのは、淋しさが漂う。膚を刺す寒さと、蕭条と続く風景がそう思わせるのだろう。道にできた氷を木端微塵になるまで割っていく。


寒風や線路の上を保全


身を切るような寒さの中、線路の上を保全係の人達が歩いて作業をしている。安全に電車が運行できるのも、保全作業でメンテナンスされているから。