句集『稲津』(146)屈葬
【句集『稲津』(146)】
腹見せて網戸を走る守宮かな
守宮は家の守り神である。網戸の上を小さな身体をせわしげに動かし移動していく。窓ガラスの反対側から見ているので、守宮の腹が丸見え。普段はどこにいるのだろうか。
屈葬のごとく眠りて秋暑し
暦は秋でも暑い夜が続く。身体をかがめまるで屈葬のようにして眠る。夜の闇の中で目覚めなければ、本当に葬儀となるが、眠ったままにはさせてくれない。
【句集『稲津』(146)】
腹見せて網戸を走る守宮かな
守宮は家の守り神である。網戸の上を小さな身体をせわしげに動かし移動していく。窓ガラスの反対側から見ているので、守宮の腹が丸見え。普段はどこにいるのだろうか。
屈葬のごとく眠りて秋暑し
暦は秋でも暑い夜が続く。身体をかがめまるで屈葬のようにして眠る。夜の闇の中で目覚めなければ、本当に葬儀となるが、眠ったままにはさせてくれない。