句集『稲津』(66)姫路城

【句集『稲津』(66)】

姫路城羽根をひろげし寒鴉


社員旅行で姫路城を見学した。改修工事の終了後で、城は美しい姿を見せていた。姫路城は別名「白鷺城」と呼ばれるが、城内の鴉が俺もいるぞと自己主張していた。


秋霞白き未来の中へ入る


雨が上がった翌日、霞がかかって真っ白な風景が広がる。行く先は見えないが、道を進んで行くしかない。未来へ向かって進むのも似たようなもの。